2011年8月 1日
東京文久堂ニュースVol.18【2011年8月号】(韓国政府が小・中・高教科書の完全電子書籍化計画ほか)

 毎年この時期は、朝から蝉の声でうるさいぐらいなのに、つい先日まではほとんど聞こえて来ませんでした。
 これは放射能の影響に違いないと疑っていましたが、数日前から一斉に鳴きだしてほっとしたと同時に、暑さをひしひしと感じる今日この頃です。
 これから、暑い日々が続くかと思いますが、くれぐれも熱中症にならないように水分補給を意識しましょう。

 さて、今月も下記のニュースをお届けいたします。

◆今月のNEWS◆


  1. 韓国政府が小・中・高教科書の完全電子書籍化計画を発表

  2. Google、Facebook対抗のソーシャルプロジェクト「Google+」を発表

  3. 新型ブラウザが次々にHTML5に対応!

  4. 手軽にファイル共有できるDropBox

  5. 電子書籍のファイル形式

  6. Net Commonsとは

  7. 主要電子書籍ストア比較 2011

  8. お客様満足度調査のご報告(2011年4月から6月まで)


◆1 韓国政府が小・中・高教科書の完全電子書籍化計画を発表
韓国政府は、2015年までに小・中・高教科書の完全電子書籍化をめざしています。
スマートフォン・タブレットPCなどで既存の学習教科書の大半を電子化し、その内容だけでなく、補助教材や双方向学習教材なども提供するそうです。小学校向けは2014年、中学・高校向けは2015年までの実現を目指し、オンラインによる一斉学力テスト、自宅学習、大学レベルの教育の受講も推進していくとしています。【hon.jp】

◆2 Google、Facebook対抗のソーシャルプロジェクト「Google+」を発表
「Google+」は、Facebookのような友達のグループ分け機能やグループビデオチャット、フィードリーダー、位置情報付きの投稿が可能なモバイルアプリなどで構成される総合的なソーシャルサービスです。
米Googleは6月28日、総合的なソーシャルサービス「Google+」プロジェクトを発表しました。米Facebookのサービスに似た友達のグループ機能やグループビデオチャット機能などを備えています。
Googleはこのプロジェクトで「現実世界でのコミュニケーションの細やかさと豊かさをソフトウェアで再現」することを目指しているそうです。プロジェクトには、友達をカテゴリ別にグループ化する「Circles」、フィードリーダーの一種「Sparks」、グループビデオチャットツール「Hangouts」、グループチャット機能も付属するモバイルアプリが含まれています。モバイルアプリはAndroid版が既にAndroid Marketからダウンロードできるようになっており、近いうちにiOS版もリリースする計画です。

Googleはこれまで、「Google Buzz」や「Google Social Search」、「Google +1」などのソーシャル機能を提供してきたが、「Google+」は本格的にFacebookに対抗する大規模なプロジェクトになっています。Google Buzzではプライバシーの扱いが問題になったが、Google+ではユーザーが自分のデータの公開や友達の設定をより分かりやすく、意味のあるものにしたといいます。エンジニアリング担当副社長のヴィック・ガンドトラ氏は公式ブログで「Googleが10億人以上のユーザーの信頼を得ていることを重く受け止めて」おり、「これまで以上に"あなた"を尊重する必要があると考えている」と説明しています。
Google+は現在、限られたユーザーによるフィールドテスト中で、一般公開の日程は明らかになっていません。

◆3 新型ブラウザが次々にHTML5に対応!
最近、最新版のホームページを閲覧するためのソフトウェアWEBブライザが各社から続々発表されました。Microsoft社は、トップシェアのInternet Explorer(IE)のVer9.0日本語版が4月にリリースされました。また、二位のFirefox(ファイヤーフォックス)もVer4.0を発表しました。
さらに、ここ最近、じりじりとシェアを伸ばしている、Google社のChrome(クローム)は最新のVer11.0を公開したばかりです。これらの新型のWEBブラウザがインターネットのホームページをどのように変えていくのでしょうか。そのカギは実は「HEML5」にあります。
WEBの世界はホームページの作りと、それを見るためのブラウザの作りとの統一した規格によって「正しく見られる」「正しく見られない」が決まってきます。
そこで、こうした規格を世界で統一し標準とするために、標準化団体「W3C」という団体が標準とする規格を提唱しています。
ところが、1995年頃から長年圧倒的なシェアを持っているMicrosoftのIEは、独自に拡張した機能を勝手に設けていたため、WEB標準規格の対応度合いは低くまさにIE独自規格といえる状態でした。W3C提唱のWEB標準規格に準拠して作られた正統なホームページが、IEブラウザで閲覧するとガタガタに崩れたページに表示されてしまうという、まさに「逆転現象」が起きていたのです。
そんなMicrosoftのIEブラウザですが、2006年のIE Ver7.0から徐々に標準への対応を進めてきました。今回リリースされたIE Ver9.0では、次世代のWEBサイト仕様で、最新のWEB標準規格である「HTML5」に対応しています。FirefoxやChromeなどのほかのブラウザも、「HTML5」に対応しています。
最大のシェアを持つMicrosoftのIEブラウザがHTML5に対応したことで、今後HTML5の普及は急速に加速するものと思われます。これまでのホームページでは実現しなかったようなことが、HTML5でブラウザだけで次々とできるようになる画期的な規格なのです。
象徴的なのがFlash(フラッシュ)というソフトやSilverlight(シルバーライト)というプレイヤーソフトをインストールしなくても、アニメーションや動画や音楽が再生できることです。これは、今後、携帯やスマートフォンでの表現力に期待できますし、テレビでホームページを見る場合にも期待できるのです。

◆4 手軽にファイル共有できるDropBox
複数のパソコンでフォルダを
同期できるクラウドサービス

DropBoxというWEBサービスをご存じでしょうか?
DropBoxとは複数のパソコンでフォルダを「同期」するサービスです。「同期」とは2台のパソコンにある「Aフォルダ」を2台ともまったく同じデータが入った状態にすることです。つまり片方のAパソコンでちょっとデータの修正をして保存すると、もう一方のBパソコンのデータがその修正したデータを反映している状態に自動的になる、ということです。
今注目のクラウドサービスで国内利用者数は50万人を超えました。
このクラウドサービスは大変便利で弊社でも大いに活用しています。これまで協力業者とのデータの受け渡しは、「宅ふぁいる便」などのデータ転送サービスを使い、データを預かってもらって、サイトで受け取ってダウンロードしなくてはいけませんでした。3日受取を忘れるとなくなってしまっていました。煩わしい手続きが必要でした。
このDropBoxを利用してからは、必要なデータをDropBoxフォルダに入れてくれたら、数分のタイムラグで自分のパソコンのDropBoxに入っているのです。USBメモリやCD-R、フロッピーディスクも必要ありません。データ受け渡しのロスが激減しました。
パソコンだけでなく、スマートフォンやiPadなどのタブレットでも同じように利用できるのでいろいろな使い方ができます。
WEBサイトからインストーラをダウンロードしてインストールするだけで使えるようになります。しかも2ギガまで無料で利用できます。ビデオで使い方の説明もあり、簡単です。ぜひ、使ってみてください。
DropBox:http://dropbox.com/
(制作課:小石大介)
dropbox.jpg
◆5 電子書籍のファイル形式
iPadの登場で注目を集めるようになった電子出版ビジネスは、従来のPCや携帯電話に加え、スマートフォン、タブレット型PCと、さまざまな端末が登場し、ファイルフォーマットについても国内外で乱立しています。まさに混沌とした状態ですが、電子書籍の出力ファイルの制作には、紙の出版関係者にもなじみの深いDTPソフト「Adobe InDesign」のデータを元にするケースが多くみられます。
まず、紙の出版物には、小説など文字を主体としたものと、雑誌のように写真と文字を複雑にレイアウトしたもの、写真集やマンガなど、画像を主体としたものなどがあります。紙であれば、どのタイプであっても印刷されるものですが、電子出版となると、再生される端末に適したフォーマットを選ぶ必要があります。
文字主体の電子出版物に採用されているフォーマットは、業界標準になりつつある「EPUB」や、Amazon独自の「AZW」、ボイジャーの「.book(ドットブック)」、シャープの「XMDF」などが挙げられます。これらのフォーマットは「タグ付きドキュメント」と呼ばれる、Webページで使われるようなファイル形式であり、HTMLドキュメントに近い特性を持っています。
EPUBは、どのような画面サイズでも読めるという点を重視しているため、ページ内のコンテンツは固定されていません。たとえば、端末側で読者が文字サイズを大きくする操作をした場合は、テキストや図版は次のページに流れ込み、全体のページ数表示も増えます。印刷物のようにレイアウトが固定されているわけではないので、段組みや図版を多用する雑誌や新聞には適していないフォーマットといえます。
写真や文字を使い、かつ複雑なレイアウトで表現する雑誌や新聞などの場合、PC向けであれば「Flash(SWF)」や「PDF」が使われることが多いが、FlashはiPhoneやiPadで採用されておらず、絶対的なレイアウトを保持するPDFの場合は、スマートフォンの小さな画面では拡大縮小やスクロールを強いられることがあるために、読みづらくなります。この分野では、各社が独自に開発した表現方法で提供しており、主流となっているフォーマットはまだ存在していません。

◆6 Net Commonsとは
Net Commonsとは、オープンソースの教育用ポータルで、国立情報学研究所が開発し、提供しています。公式サイトは、http://www.netcommons.orgです。
機能的には、XOOPSのようにニュース、ブログ、カレンダー、アンケート、などがモジュールで提供されているもので、CMSとかコミュニティポータル用アプリケーションと呼ばれる分野のWebアプリケーションです。
■Net Commonsでどんなサイトが作れますか?
Net CommonsはCMS(Contents Management System)とLMS(Learning Management System)とグループウェアを統合したコミュニティウェアです。Net Commonsによって簡単に構築できるサイトとして、次のようなものが挙げられます。


  • e-ラーニングサイト

  • NPOやNGOのためのバーチャルオフィス

  • 共同研究・学会活動のポータルサイト兼グループウェア

  • オフィス用グループウェア

  • ソーシャルネットワークサービス


具体的には、大学等の研究成果公開サイトの構築、小中高校の学校Webサイトの構築、SOHOなど多様な働き方をする人を支援・統括するためのグループウェアとしての導入、NPOのポータルサイト兼バーチャルオフィス、同窓会サイトとしての導入などが考えられます。
■Net Commonsの特徴はなんですか?
Net Commonsには、下記の機能が1つのシステムの中で統合されています。

  • 外部配信向けのポータルサイトの機能(トップページ)、

  • 個人のバーチャルオフィスとしての機能(My Room)、

  • グループの情報共有のための機能(Group Room)


トップページはメルマガの配信、お知らせの掲示、広告などの機能を持たせることができます。
My Roomでは、会員それぞれのネット上のオフィスとして、ファイルを保存したり、予定表を管理したり、非公開の日誌をつけたりすることができます。
Group Roomは「授業」「共同研究」「委員会」「ミーティング」「関心空間」などの目的で活用することができます。
Net Commonsの操作は、メールに添付ファイルをつけて配信する、というインターフェイスにあわせてあります。管理者は短時間に主要ブラウザで閲覧可能な美しくデザインされたサイトを構築することができます。また、一般参加者は短時間で操作方法を習得できます。

◆7 主要電子書籍ストア比較 2011
2010年の"電子書籍元年"を経て数多く立ち上がった電子書籍ストア。乱立する電子書籍ストアの中から主要なストアを紹介します。
SymStore
株式会社フィットが運営する電子書籍ストアです。弊社も運営に参加しており、主に自費出版をされたい方向けのストアです。


  1. 紙媒体の書籍は、受注生産方式(Book on Demand)を採用!在庫を持つ事なく出版販売できます。

  2. 電子書籍は、マルチプラットフォームに対応!対応端末:PC版/iPhone/iPad/Android系端末

  3. 作者が販売対応メディア、販売価格を設定!

  4. 個人出版には嬉しい、ISBNやJANコード取得無しで出品が可能!


Symbook01.jpg

TSUTAYA GALAPAGOS
シャープとカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の合弁会社により運営されているコンテンツストアで、シャープのメディアタブレット「GALAPAGOS」の発売に合わせる形で2010年12月にオープンしました。電子書籍だけでなく、XMDFの表現力を生かして動画を埋め込んだ作品など販売も一部で開始されています。コンテンツはダウンロード型で、専用ビューワで閲覧する。ファイルフォーマットはXMDF。
Reader Store
ソニーの電子書籍専用端末「Reader」の発売に合わせ、2010年12月にオープンしたソニーマーケティングが運営する電子書籍ストア。
コンテンツはダウンロード型で、基本的にはReaderでの閲覧が想定されています。ファイルフォーマットはXMDFと.book。Reader自体はEPUBなどの表示にも対応しています。
honto
大日本印刷、NTTドコモ、丸善CHIホールディングスの共同出資会社であるトゥ・ディファクトが運営する電子書籍ストア。オープンは2011年1月。大日本印刷とNTTドコモというそれぞれの業界を代表するガリバー企業が手を組んで展開しているため、一挙手一投足に注目が集める電子書籍ストアでもあります。
ラインアップ数は明示されていないが、2万数千点と推測され、大部分が活字もの。コミックは約2000点。コンテンツのファイルフォーマットはXMDFと.book。このほか、一部作品はDIVFというコンテンツタイプで提供されています。対応デバイスからするとiOS向けの配信形態と考えられるが、DIVFについては特に説明がありません。
BookLive!
大日本印刷と勢力を二分する凸版印刷とインテル、およびビットウェイが2011年2月に立ち上げた電子書籍ストア。PC(Windows)およびAndroid向けに専用のビューワアプリ「BookLive! Reader」を提供しており、iOSはサポートしていません。
コンテンツの提供形態はアプリ内に閉じたダウンロード型で、6月29日時点のラインアップは約1万6000タイトル、約2万5000冊。全体の約82%が活字もの、約16%を漫画が占めています。ビューワアプリは複数のファイルフォーマットに対応していると発表されていますが、ユーザーがそれを意識することはありません。
Kinoppy
書店の雄、紀伊國屋書店が2011年6月に本格的に開始した電子書籍ストアサービスのアプリとしてiOS版、Android版が用意されています。紀伊國屋書店の電子書籍販売サービス「Book Web Plus」と、紙の本を販売するネット通販サービス「Book Web」を透過的に利用可能なハイブリッド型のサービスを提供しています。
電子書籍コンテンツの提供形態はダウンロード型で、ファイルフォーマットは.bookまたはXMDF。現在電子書籍の取り扱いは和書のみで、洋書、コミック、雑誌は取り扱っていません。6月29日時点で、BookWebの電子書籍カテゴリのラインアップは3488点とややさみしいですが、紙の和書/洋書も含めれば約1000万タイトルを扱っているので、何らかの形で本を手に入れることができるでしょう。

◆8 お客様満足度調査のご報告(2011年4月から6月まで)
 日頃より、当社改善のためのアンケートへのご協力、誠にありがとうございます。
2011年4月から6月にご協力いただいた分につきまして集計いたしましたので、ご報告申し上げます。
 2011年4?6月、お客さま満足度調査にご協力いただきまして誠にありがとうございました。無回答も1.7%と減り、みなさまのお声を多く受け取れるアンケートになってきました。この度の調査結果は以下の通りでございます。
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◆進行管理
 今回の満足度は、94.2%ととなり1.6%満足している方が増えました。みなさまの声を聴き満足度100%になるように今後も努力していきます。解りづらい原稿入稿、どのように発注したらよいかわからない印刷物など弊社にご相談ください。効率のよい、業務をご提案させて頂きます。
◆仕上がり
 ご満足頂けていないお客さまが、8.3%いらっしゃいます。満足されていない点の声を聴きとり改善していきます。(普通+無回答は、満足頂けていないと判断して8.3%としています)
◆納  期
 前回より、1.5%満足されているお客さまが増えています。今後も納期の遵守に勤めてまいります。厳しい納期等弊社にご相談ください。
◆請求金額
 89.2%と、満足して頂いている方が増えた一方、不満が0.2%増える結果となってしまいました。満足されていないところはどこなのかをお聞きして改善していきます。

 この結果をよく分析して、より良いパートナーとして認められますように努力していく所存です、今後とも宜しくお願いします。
株式会社東京文久堂 品質管理責任者 金丸 裕一